透析担当の看護師に必要なこと

透析を担当する看護師に必要になることの具体例は、コミュニケーション能力です。透析をしている患者さんは、暇を持て余しています。そのため、寝ている人もいれば、話したがる人もいるのです。
話をしたい患者さんに対して、無視するのは看護師としてはやらない方がいいでしょう。しかし、コミュニケーション能力が低い人の場合、上手く話せないことがあります。そのため、透析を担当することになった看護師は、コミュニケーション能力を磨くことを考える必要があります。世間話をする程度でよいので、患者さんの話し相手になってあげることも重要なお仕事なのです。中には、透析をしているときに一人になると不安を感じる患者さんは少なからずいます。そんなときに話せる相手がいると安心するでしょう。

また、透析に限ったことではありませんが、笑顔が上手にできる人だと患者さんは安心して治療を受けることができます。看護師の笑顔は本人たちが思っている以上に効果があるのです。自然と笑顔ができる人は問題ありませんが、上手にできない、もしくは自信の無い人は練習する必要があるでしょう。愛想笑いでもいいので、患者さんが透析を安心して受けられるようにすることが重要なのです。具体的な練習方法としては、鏡に向かって、実際に笑顔になってみることが一番です。最初はぎこちないかもしれませんが、そのうち自然と笑顔を作ることができるようになります。

透析看護で必要なものとして、観察力も挙げられます。透析をしている間、基本的に患者さんは動きません。なにかしらの問題が起きた場合、ソワソワしたりキョロキョロしたり、なにかしら違和感が出ます。その違和感を感じたら、患者さんに声がけすることが大切です。違和感に気づかなかった場合、大きなトラブルに発展する可能性もあります。それを防ぐためにも、違和感を見逃さない観察力が求められます。